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三輪×片山シリーズ
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 横暴な恋人


「片山さん」

放課後、帰る算段で廊下を歩いていると、美術部の後輩で、俺の秘密の恋人三輪晃己に呼び止められた。
年下だというのに、俺よりも身長が高く俺よりも筋力がある三輪。極めつけに顔がいい。
当然女にモテる。なのに、俺がいいんだと押されまくり、その上押さえ込まれて無理矢理やられて、その後すったもんだして現在恋人としてぶしぶ認めるにいたっている。

その三輪が、顧問の北川が呼んでいるとか言うので、3年になって部に出なくなった俺と一緒にこの美術準備室へ来たのだ。

美術準備室は、北川が集めたデッサンモデルとは名ばかりのガラクタと、各年代の卒業生が残して言ったキャンバスが絶妙なバランスで積んであり、今にも崩れそうだ。
そんな美術室準備室にいるはずだった北川はそこに見当たらない。
隠れようにも隠れる場所はないし、美術準備室からドア一枚で繋がっている美術室も見てみたがそこも誰もいなかった。

「なんだよ、人呼び出しておいていねぇーじゃん」

「そーですね」

この時三輪は、おかしいなという顔をしながら後ろ手で準備室の鍵をかけていたんだろう。
それに気がつかなかった俺。

「三輪、北川なんか言ってたか?」

「いぇ、特になにも……と、いうか」

「あ?」

「今日北川先生お休みです」

「あぁ??」

「だから美術部もお休みです」

「何?じゃなんで……」

疑問符で一杯の俺は振り返って三輪を見ると、にやり笑った三輪の顔。
その笑顔は、俺に対してなにかたくらんでいる時の表情だ。

「おま!何考えてんだ?」

ゆっくりと三輪が近づいてくる。
俺はいいしれぬ恐怖に一歩足を後退させた。が、物で一杯の準備室それ以上下がる事ができない。

「片山さん、部にでてこなくなってからかまってくれなくて、俺寂しくって」

「かまってくれないって、毎日昼飯一緒に食ってるだろーがっ!」

女子高生じゃねーつーのに、昼飯を毎日一緒に食ってやってる、俺がだっ!!それがどんなに恥ずかしいかわかってんのか?こいつはっ。
なのに、俺の譲歩を軽んじているとしか思えない発言を三輪はした。

「そんな事は当たり前でしょう?」

「はぁ?」

そもそも、昼飯を一緒に食うようになったのは、こいつに嵌められたからだ。
なのに、こういう言い方をする。
さすがに、ムカつく。

だから、思い切り睨みつけてやった。

すると、三輪は、そんな俺を抱きすくめ、突然口に食らいついてきた。

「んーーーーーーっ」

突然の事で半開きだった俺の口内に三輪の舌が入り込み俺の舌を絡め取る。
久しぶりのその感触に俺は下腹部の辺りがずぅーーんと重くなったのを感じてあせった。

こんな些細なちゅーごときで、なんちゅーことだ、感じてしまってる。

「…はっ……っ…やめ……」

俺は感じてしまった恥ずかしさと、それをこんな場所でもたらした三輪への怒りをこめやつのみぞおちめがけてパンチをくりだした。

だが、細身の三輪の身体には筋肉の防御がなされていて、三輪に抱きすくめられている俺が繰り出したパンチなど効かなかった。

「だめですよ?そんなの利きませんし、、それに貴方が悪いんですよ?」

「なんで俺が?」

「もう、何ヶ月してないと思ってるんです?」

「な…………!」

恥ずかしげもなくそんな事を口にする男………三輪。恐るべし。

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