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短編
STORY > 横恋慕 >
6.泣かすのなら俺が貰う


由之が戻ってきてから1ヶ月と2日経ったある日、(きちんと数えているのにある日って・・)
家に帰ったら由之が居なかった・・・・

どこに行ったんだーーーーーーーーっ

戻るなら戻るっていうだろうし、荷物もある。

買い物か?

でもなんだ?この胸騒ぎ・・。
っていうか、いつも俺が帰ってくる時には居るし、こんな事なかったんだ。

いてもたってもいられず俺は由之を探しに飛び出していた。

色々探し回って、部屋にいるかも、と思って戻ってみても由之はいなかった。


うおぉ〜〜〜。どこ行ったーーーーーーっ!!!


俺がもう一度探しに行こうと部屋を出ると、アパートの前にさっきまでなかったBMが止まっている。

けっ。BMかよ・・

と俺には縁のない車をもつ所有者に毒づきかけたが、そんな場合ではないと思いなおし、階段を降りようとして驚いた。

BMの中から降りてきたのが由之だったからだ

勢い良くドアをあけ車の外にでる由之、、な、泣いてるっ〜〜〜〜〜っ!!!

その後に続いて、うぉ!あれ、鬼畜兄貴じゃねぇーかっ!!!

「まて!由之」

「兄さん・・もう・・いいよ。開放してあげるから」

バシッと音を立てて鬼畜兄貴が由之の頬を殴ったのを見た瞬間、俺はカッとしてして揉めている二人の間に割ってはいった。

「やめとけよ!」

「なんだ?お前は」

「陸!」

突然目の前に現れた俺さまに鬼畜兄貴は面食らっている。
俺は由之を背中に隠すと積年の(というほど歳月は経ってもいないが)恨みを込めた目で睨みつけ、

「お前が泣かすんなら、俺が由之を貰う」

と言ってやった。

あーすっきり。

「陸・・」

由之がなにやら言いたげだけど、それはこの際ほっといて、
そのまま、由之の腕をつかんで自分の部屋まで戻って鍵をかけた。


んで、追いかけて来ると思った鬼畜兄貴は追って来なかった。
ん?なんでだ?

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