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短編
STORY > 横恋慕 >
9.…期待させるな


「ん・・ふっ、、、」

身体の自由を奪い、口も塞がれた由之に俺はひどく欲情していた。
由之の身体はどこもかしこも甘かった。

俺がさわると敏感に反応するその身体。

最後でもなんでも、この身体にずっと触れたかった。それが叶ったのだ。

でも、自分に気持ちを向けていない奴とやるのがこんなにもつらいだなんて、思ってなかった。
が、やめられる気配もない自分の身体。

ここまで俺は追い詰められていたのか?
・・・考えてもしょうがない。今は、目の前の欲望に身をまかせるしかない。

覚悟を決めて、俺は、先端から蜜を溢れさせていた由之のものを口に含んだ。

「んーーっ!うぁーーーーーーっ」

限界まで我慢していたんだろう、
由之は弓なりに身体を反らせると、あっけなく俺の口の中で果てた。

俺と同じ匂いのものが口内をめぐる。

普通なら吐き出してしまうだろうその青臭い匂いと味。なのに、俺はそうせずに飲み込んだ。
ちっとも嫌じゃなかったからだ。

好きな相手のもんってもんはなんでも平気なんだな・・と妙に感心していると、由之の視線を感じた。

顔を上げてみると、由之が信じられないといった目をして俺を見ていた。

へっ、どーせ、変態ですよ。

「お前のなら平気だぜ?いくらでも飲んでやるよ」

どう言っていいか分からず、つい口から本音がでてしまった。・・・俺の未熟者。
と少し冷静に俺が自己分析していると、口に詰め物をされた由之の唯一の意思表示である目から大粒の涙が溢れ出した。

「由之、、、泣くほど嫌か?俺が触れるのが、そんなに・・・」

先ほどとは違い、なんだか、かなり、打ちひしがれて俺は由之を見た。

すると、どうした事か、絶望的な気持ちで見つめる俺の顔をじっと見て、由之は首をゆっくり振ったのだ。
横に・・・。

な、なに???

嫌じゃない、の、か???

え?どういうこと?


いや、まて、自分。これは、俺の都合のいい解釈かもしれない。

そうだよ、そんな事あるはずねぇ!!!!!!


けど、、、、由之の目は優しくなっていた。


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