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短編
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 遊び



繁華街から、少し離れた場所にある、雑居ビル。
バイトを終え、家に帰る途中、もよおした僕は、そこのトイレを借りる事にした。

夜のトイレっていうのは、どんな場所でも気味が悪い。
しかも、後ろから付いてきている足音も気になっていた。

けど、まさか、男の僕を・・なんて事ありえない。
かなり自意識過剰だな。
と思い、そのままトイレに入った。

僕に続いて、その足音の主もトイレに入る。
なんだ、この人もトイレか。

そう思った瞬間、後ろから、抱きつかれ、個室へと引きずり込まれた。

「なっ」

「静かにしろ」

後ろ手で、鍵をかけ、その男は耳元で囁きながら、持っていたナイフの腹で僕の頬をすっと撫でる。

「おとなしくしてれば、痛い事はしないぜ?」

「やめろ」

「だから、おとなしくしろっての」

男は、ナイフを頬に置いたまま、移動し、僕の身体を、個室のドアに押し付けた。

後ろにいるので、顔は見えないが、声からすると、結構若い。
僕と同じくらいか、もう少し上か。

頬のナイフは僕の皮膚に押し付けられ、少しでも動くと頬が切れる。

そう思うと、動く事が出来なかった。

「そうそう、そーやっておとなしくしてればいいんだよ」

「お金?なら、後ろのポケットに入ってるから」

「金?金なんかいらねーって。俺はやりてーの」

「…男だよ?」

「解かってるって」

そう言うと、男は、頬のナイフはそのままに、空いた左手で僕のソコをジーンズの上から撫で上げた。

「…っ…やめろって」

「なんだ、本当は解かってたんだ、やられるって、で、期待してた?ここ、もう硬くなってるぜ?」

「え?」

笑いを含んだ男の声に、呆然となる。

期待なんか、してない。してないのに、僕のソコは熱を持っていた。
しかも、それに気が付いた事で、更にソコを硬くしてしまった。

男は、それを感じ、喉の奥で笑うと、ジーンズのボタンを外す。
そして、前をはだけると、パンツの中に手を入れ、直接僕自身を握ってきた。

「ひぁ…」

「やっらしー、どんどん硬くなってんぜ?」

男はそのまま、手を上下させ、刺激を与えてくる。

「ほら、もう、汁出てきた、お前もやりたかった?」

「そ、そんなこと、な、い」

「じゃ、淫乱?ちょっと、触っただけなのにな、しかも、こんな状況でさ〜」

「く……っ…」

話している間もずっと、手を動かし続ける男の刺激。
そして、その動きで僕のモノがパンツの布に擦り付けられ、快感が襲う。

やば、イってしまう。

「っ………あぁ……っ」

「いい声だすじゃん、お前」

言い返そうと口を開いた時、男の親指が僕の鈴口をグリグリと押し開いてきた。

「あっ………く……っん」

その刺激に、あっけなく、僕は達してしまっていた。

「おいおい、早ぇな、パンツ、ぐっしょりだぜ?」

男は笑いながら、恥ずかしさのあまり声が出せない僕のジーンズをパンツと一緒に引き下げる。
とたんに、むき出しのモノに外気が触れ、放った液の冷たさが僕の現状を知らせてくる。

男の僕が、男によって快感を引き摺り出される屈辱。
更には、下半身を丸出しにしてしまっている事実。

「やめろっ」

僕はあわてて、ジーンズを元に戻そうと動き、ナイフに押し付けられていた頬が切れる。
そこから、じわっと血がにじむのがわかり、恐怖した。

「あ、つっ……」

「動くなっって言ったじゃん、あーあ、可愛い顔に傷つけちゃって」

「ちょ、」

「もっと、気持ちよくさせてやろうか?」

そう言うと、男は僕のお尻をするっと撫で、その手は孔の周辺に向かっていく。
濡れた手の感触が気持ち悪い。

男の言葉の意味に気が付き、それを阻止しようと、手を動かしかけた。
でも、ナイフの存在は僕の動きを無言で、威圧していて、動かす事が出来なかった。

そんな僕をあざ笑うかのように、僕の孔の周辺を数度行き来していた、その指は、僕の孔を広げ、やすやすとそこに侵入してしまった。

「ぁ……ぁっ」

男の指が僕の放った精液によって濡れていた所為か、痛くない。
それどころか、男の指を待っていたかのように、中へと飲み込んでいく。

「……ん…っ……ぁ………」

「なあ、こんな簡単に、飲み込んで、やらしい身体してんな、一本じゃ足りないかぁ?」

「…っ………やめろ…」

「やめろ?ここはそういってねぇーじゃん」

持っていたナイフを僕の下腹部に持って行き、ナイフの柄の部分で、すっと撫でられたソコは放ったばかりだというのに、立ち上がっていた。


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