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短編
STORY > 横恋慕 >
2.望みがどんなに薄くても


由之と初めて会ったのはバイト帰りの寒い朝の公園だった

パジャマらしい服に素足
傷ついた子供の瞳


思わず声をかけた、いや、あの状況ならだれでも声をかけるだろう?


とにかく、俺は自分の家へつれて帰った(意外に強情な由之を連れていくのに苦労したけども・・)

初めて見た時からきっと俺は由之に惹かれてたんだ。
だから、帰れないっていう由之を無理やり自分のアパートに住まわせた。


当然色々聞いたけどなにも答えてくれなかった。

でも、1週間もすると打ち解け始め、ま、中々上手くやっていけていたと思う。


そんな由之の事情を知ったのはそれから2週間もたってからだった。


由之の帰れない理由
いや、帰りたくない理由

それは、由之の兄に対する気持ちにあった。


そりゃ、最初はびっくりしたさ。

でもその告白を聞いている時に気付いたんだよ、
俺の由之への気持ちを


だから、由之が兄貴の元に帰るって言った時に思わず告っちまったんだ。
由之が俺を見てないって分かってるのに。


あ〜〜〜、なんで由之なんだろ・・俺。
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